迷走オヤジの独り言

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EMMA/エマ 人工警察官


映画『EMMA/エマ 人工警察官』予告編

主演    パトリック・リドレモン

      ソレーヌ・エベール
公開年   2016年
監督    アルフレッド・ロッド
おススメ ★★★★☆

あらすじ

フランス警察に勤務する警部のフレッド。彼が率いる捜査チームに、新人の研修生エマが配属された。エマは容姿端麗なだけでなく、圧倒的な知識量と 的確な分析力、並外れた身体能力の高さで、周囲の人間を驚かせていた。しかし、不意に見せる感情の気薄さからエマの人間性に疑念を抱き始めたフレッドは、独自で調査を開始。すると、エマは警察学校時代の3カ月前にすでに死亡しており、その死は公に伏せられていた事実を知る。その理由は1つ。エマは、内務省の極秘プロジェクトでアンドロイドとして生まれ変わり、捜査員の命を守るために捜査部署へ配備された人工警察官だったのだ。警察の未来を担うエマの登場にフレッドは戸惑いながらも、彼女と共に郊外の林中で発見された身元不明の女性殺害事件の解決に奔走するのだが…。

EMMA/エマ 人工警察官 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

 

感想

Amazonプライムビデオからのおススメに表示されたので、何の気なしに視聴。これがちょっとぶっとんでいて面白かった。

フランスで作られた作品、ということでシリアスとユーモアがちょうどいい具合に配置されていて、ほどよい感じでまさしく「いい仕上がり」という感じ。エマのアンドロイドっぽさのかけらもなく、スーパーな能力もCGなども多用されず、それでいて知性の塊、というところでスーパーコンピューター並みの能力を発揮、とハリウッドはこれを見習え、といいたい。

言動や素行はかなりおかしく、常軌を逸している感はいなめないものの、それをなんとかしようと奮闘するさまもみていてほほえましい。純真無垢、とはいいがたいものの、機械が人を学ぶというのはこういう過程を踏むのだろうか、と考えさせられる。しかしながら、感情の学習という面においては、すでにある程度の理解、分析は進んでいるので、エマの初期状態からであってももう少し人間社会に溶け込めるものであるのかな、とも思う。

作品としては、二つの事件を題材に話が進んでいくが、映画、というよりは海外ドラマをみているような作りで、2時間通しでこの作品を見るよりは、海外ドラマのシーズン制でもう少しエマの成長を見ていたいと思った。笑いのツボもきっちりおさえていたり、エロもグロもなく続きものとして見るには非常に面白いだろうな、と感じた。

終わり方が今後の展開を予期させるもので、続編に期待。

 

相変わらずの邦題のセンスはピカイチ。「人工警察官」なんて身も蓋もない(笑)

 

---追記---

どうやらこの作品、フランスのテレビ局で連続ドラマ化を目指したパイロット版とのこと。どうりで作りがそんな感じなのかな、というのは当然か。結局パイロット版でGOサインが出ずに打ち切りになったようだが、ちょっともったいない気がしないでもない。ただ、続編を見ることができないのは非常に残念。

 

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