迷走オヤジの独り言

迷走中のおっさんの独り言です

耳かきランデブー

mimikaki.themedia.jp

主演    春風亭ぴっかり
公開年   2017年
監督    ふくだみゆき
おススメ ★★★☆☆

あらすじ

耳かきが好きな樺澤さやか(春風亭ぴっかり☆)は週に1回、恋人の須田啓太(山本博)の耳かきをしている。初めのうちはさまざま方法を試しながら楽しんでいたが、最近ではマンネリ化していた。ある日さやかは、会社の同僚の小林(村上純)が耳かきが苦手だと知り、仕事の合間に彼の耳かきをするようになる。

耳かきランデブー (2017) - シネマトゥデイ

感想

たまえのスーパーはらわた」と同時上映。これも33分と短い。「たまえ~」と同じく、よしもとの「地域発信型映画」の取り組みで作られた作品。こちらは群馬。群馬発信なのに群馬では上映されなかった、というのがすごいとは思う。

「たまえ~」とは一転、ハートフルな短編映画に仕上がっていて、下ネタもありの、そこまで下品にはならず、の、まあまあほどよい仕上がり、というところ。「耳かき」という一見普通の行為ではあるものの、見方によってはどこか淫靡な雰囲気のある行為に対して、それを通じた「お互いの信頼」について考えさせられる。「心から信頼」しているからこそ、「耳かき」という行為を任せられる、そこに第三者の介入があったときの心情。うまいな、と思った。実際、嫁さんがほかの男に耳かきしてたら「憎悪」しかわかないだろうし。多分それは「浮気」にも似た感覚なのだろう。

さすがに「たまえ~」と見比べることになるので、「ほっこりするな」とか評価的には上がるかもしれないが、さすがに33分、短編映画となるとうーん、とも思ってしまう。33分にたまえの45分を足しても78分。もう1本あれば、とも思ってしまう。2時間前後の長編映画ばかりが脚光を浴びて、短編映画に光が差さない状況もなんだかな、とは思うが、もう1本見たい、と思ってしまう構成に、映像作品を作る難しさを見たような気がした。