迷走オヤジの独り言

迷走中のおっさんの独り言です

たまえのスーパーはらわた

tamae.themedia.jp

主演    白石優愛
公開年   2018年
監督    上田慎一郎
おススメ ★★☆☆☆

 

あらすじ

ホラー映画の監督を夢見るさいたま市在住の高校生・浦野玉恵は、さいたま市のPR映像の監督を務めることになる。彼女は自分の大好きなホラー映画タッチのPR映像を作ろうとするが、浦和と大宮と岩槻でトラブルが起こる。

たまえのスーパーはらわた (2018) - シネマトゥデイ

 

感想

45分作品。よしもとの「地域発信型映画」の取り組みで作られた作品。なので、さいたま推しが前面に出ている。こういった取り組みは、地方都市の広報戦略としてはありかなーとも思う。しかも、いま売れに売れてる「カメラを止めるな」の上田監督を起用、となれば相乗効果も期待できるし。

さて、これが興行映画として代金を支払うに値するのか、というところが出てくる。上田監督、ジャングルポケット、しずる、とネームバリューのあるところを持ってきての45分作品。尺が長いのがいいのか、ということは別にしても、さすがにこのストーリーで1時間を超える作品は難しいのかなと思う。

「女子高生版カメラを止めるな」と言われたら、それもどうかとも思うし、最初から自己中爆発させる主人公に好感がもてず、それを反省して観客の視点を転換させようとするにも尺が足りずに主人公への感情変化がついていけない。

最後も最後でさいたまPRに本当にゾンビが必要なのか、という話がゾンビいれちゃってるし、そこもどうなん?という。ゾンビがなければ内容的にはさいたまドキュメンタリーでいいものが撮れただろうに、ウソでも子どもの殺し合いなんてPTA大激怒もんだと思う。

この作品では、上田監督はゾンビから離れるべきだったと思う。しいて言うなら、漫画の「映像研には手を出すな! 」くらいの内容で、さいたまPRであればよかったのにな、と思う。

45分しかない、というところは、TV用の作品であって劇場で見るには物足りなさが残る。