迷走オヤジの独り言

迷走中のおっさんの独り言です

天気の子

www.tenkinoko.com

主演   醍醐虎汰朗(帆高)

     森七菜(陽菜)
公開年   2019年
監督    新海誠
おススメ ★★★★★

あらすじ

高校1年生の夏、帆高は離島から逃げ出して東京に行くが、暮らしに困ってうさんくさいオカルト雑誌のライターの仕事を見つける。雨が降り続くある日、帆高は弟と二人で生活している陽菜という不思議な能力を持つ少女と出会う。

天気の子 (2019) - シネマトゥデイ

感想

久しぶりに満足。映画館を出て、「あー見てよかった」と思った映画は久々だった。

世間の論評は賛否両論に分かれているが、自分としては圧倒的によかった、に振り切れている。もうね、何回泣いたことか。一緒に観てた娘にばれないようにするのが必死。

物語については詳しくは書かないとして、冒頭の「ばーにらばーにら」にまず感動。それをチョイスするセンスに脱帽。さすがだね。

で、この作品の感想としてはこれに尽きる。

「大人はどうして子どもの話を聞かないのか」

もうこれの一言。大人は自分の都合を最優先して、子どもの言い分を後回しにする。なぜそこで立ち止まって話をしないのか。ほんの少しの時間でいいのに。なぜ、そこで決めつけをするのか。帆高がパトカーに乗せられた時も、警察官が「鑑定医呼びますか」というシーンがあるが、頭から決めつけて「話を聞かない」し、信じない。

物語の展開としては、話を聞いたからといってどうにかなるか、という問題でもないが、子どもの視点からすれば「大人が信じてくれない」ことの辛さが、本当によくわかる。で、泣けてくる。そして帆高がんばれ、と思ってしまう。この繰り返しなんだけど、それが本当にいいタイミングで繰り返されて、無力感とどうしようもなさを克服していく姿に引き付けられるんだと思う。

いい映画をみた。