迷走オヤジの独り言

迷走中のおっさんの独り言です

公認心理師現任者講習会に行ってきた

怒涛の1週間が終わりました。非常に遊び疲れきって、体力回復に1日費やしてしまいました。参加してみて感じたことをつらつらと書いてみたいと思います。

 

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1 参加者の様子

参加したのは、国際心理支援協会主催の大阪会場(御堂筋ホール)です。参加者500名という頭ひとつ飛び抜けた人数でした。

参加者の3/5は臨床心理士でした。その他はPSWとかちらほら、という感じでした。臨床心理士の資格なしで援助職は1/5くらいでした。

 

すこし思ったんですが、皆さん話を聞く仕事をしておられるのに、話を聞かない人が多いのはなんでだろう?なんてことがあったりなかったり。そんな状況もありました。講習会の重要なアナウンスをしているのに会場から出ていこうとする人が多かったりとか。そういう人には「ちょっとだけ困ってしまえ」っておまじないしといたんですけど。

 

会場のキャパからいくと、1000人収容できる御堂筋ホール10階にテーブルを並べて500人収容する、という状況でしたが、パーソナルスペースなしのきちきちでした。運営側も3人がけをアナウンスしていましたが、3人がけはかなりきつい感じです。

ただ、講義の中でグループワークがあるのですが、2人よりは3人の方がよい場合が多く、そのグループで名刺交換などをしてネットワークを広げられる感じでした。

 

現任者講習会の申し込みが争奪戦だったこともあり、追加募集をかけた国際心理支援協会に感謝する声も多く、秋田や東京、福岡など全国各地から参加されていました。かくいう私も追加募集に救われた口なので、感謝しかありません。

 

2 講義内容

他の現任者講習会の情報をみると、批判が多いものが散見されます。DVDを流しているだけとか、人工音声が流れるのみ、テキストを読んで終わりなどちょっと眉をしかめる内容が多いので、期待できない感が強いです。

 

国際心理支援協会の現任者講習会は、正直に言ってしまうと、終始テキストに沿った進行です。

が、講師陣は教壇経験が豊富な方ばかりで、テキストの内容を逸脱することなく、補完的な知識を追加してくれるなど、充実した内容でした。ほとんどの受講者がいねむりする事なく集中して臨んでいたと思います。なかには、という講師もおられましたが、質問などには真摯に対応していただいて良かったと思います。

 

厚生労働省からの「テキストに忠実であれ、逸脱するな」の指導がかなり厳しいとのことで、若干テキストを読み進めるだけのこともありましたが、よかったと思える内容でした。DVDの垂れ流し、というのはありません。質疑応答もしっかりしており、休憩時間の講師への質問も受け付けて、会場全体へのフィードバックもしっかりしていました。

注意すべき点として、基礎心理学の講義はありません。このため、臨床心理士以外の受験者はこの分野を自学研鑽する必要があります。

 

3 テキストについて

公認心理師現任者講習会テキスト[2018年版]

 テキストがひどい、という話題が多いのですが、これには同意です。講習会開始の2週間前に発売だったのですが、この期間で読み込んで講義内容を組み立てた講師陣に脱帽です。

 

まず、テキストに即興感が強く、誤字脱字が多いです。そして「有病率」と書くべきところ「罹患率」と書くなど、重要語句の誤りも多いです。さらに、講義対象科目の執筆が間に合わなかったとのことで、掲載されていない科目があるという前代未聞の内容。業界が慌てふためいている状態が見てとれます。

 

全てが初めての事なので、この状況が仕方のないことなのかもしれませんが、「仕方がない」ですまされない内容と思います。

4000円を超える価格ということもありますし。

 

4 運営について

これは、文句無しに100点だと思います。初の講習会開催ということを差し引いても、運営者として文句はありません。最終日にトラブルがあり、少し苦情もありましたが、その件についてはある受講者の問題に生起するものであり、運営側に非はないと思いました。

最初から500人って?というキャパの問題と、他の講習会より5000円安い胡散臭さから、本当に大丈夫かな、と思いましたが、障害者への対応やきっちりとした管理業務、相談対応など、私は不満を感じることはありませんでした。

 

5 その他

その他に気づいた点を少し。

 

会場は空調がコントロールしにくく、暑かったです。10階なので、窓を開けると突風が吹き込み、一気に寒くなりました。厚着はダメだと思いました。逆に夏開催の場合は、空調が効きにくくて暑いか、効きすぎかの両極端になるかと思います。

 

スクリーンが会場の前、真ん中、後ろの3つ設置されていますが、スクリーン付近3列以外は受講生の頭の問題で見えにくく、その他の席ではスクリーン下1/4程度が見えませんでした。

また、7時半開場なのですが、上記のポジションは開場と同時に埋まってしまうので、良い席確保は早起きが必要です。私のおすすめは、真ん中スクリーンが見えて、講師の顔が見えるど真ん中です。

 

10階から500人が移動するため、開始時、終了時は大変混雑します。トイレの争奪戦も女性は起こるので、7・8・9階のトイレ利用も検討された方がいいです。昼食はもよりの𠮷野家、松屋まで5分程度ですが、昼ごはん持参の方が時間を有効に使えました。御堂筋ホールのB2にコンビニポプラがあります。

今回は搬入用エレベーターを解放していただいていたので、開始時、終了時はB1からエレベーターまたは裏口からの搬入エレベーターが使えました。

 

いちばん大きな問題は、講習会最終日なのですが、遠方から来られた人は新幹線、飛行機の搭乗問題があると思います。しかし講習会の時程は「毎日09:00~17:00」となっています。遅刻・早退はダメ、と書いてあるのに、最終日の17時より前に会場を出たい、という人の多いこと。1分でも早く、という気持ちはわかりますが、それを運営側に言うのはどうなのか。「そうは言っても普通は早く終わるよね」なんて声もありましたが、受講者自身が時間的な余裕やタイムスケジュールを組んでおくべきだと思います。なんなら1泊するくらいの調整は自己責任ですよね。運営側もかなり対応に苦慮されていましたが、本当にお疲れ様、というところです。

 

 

今回の講習会を受けて、試験対策ではありませんが、過去に学んだことの復習や思い出しができました。しかし、院卒の内容の資格試験という事で、他の資格試験よりも難易度は高いと(勝手に)推測してますので、今後心理基礎学を含めて再学習に努めたいと思います。

試験日は9月9日(日)。あと7か月!

 

 

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