迷走オヤジの独り言

迷走中のおっさんの独り言です

根拠とは

省庁への届出書類を作成することになり、前任者から「これお願いします」とデータをいただいた。

 

書類の左上には(付紙3-1-1)とある。

この書類はいったい何の文書の付紙なんだろう?と思い、確認する。

「なんの文書かわかりませんが、付紙は付紙ですよ。」

そもそも付紙、という意味がわかってないみたい。

「そもそもそれが重要なんですか?記入して提出すればいいんだけど」

 

まず、官公庁から提出を求められる文書というのは、ほとんどが法律に規定されている。というか、規定されていないものを求められる事はまずない。だから、出してね、と法律に書いてあれば出す義務が発生するし、書いてなければ、「それが必要な規則はどこですか?」と提出を拒む事ができる。

今回の場合、厚生労働省>県>市、というように法律→条例と降りてきている文書だったので市の条例から探していけば、該当する条文にたどり着くことができた。

そこを見て知ったのは、この出すべき書類は私が赴任する前月に処置をしなければいけない規定があり、前任者が引き続きそこの部署にいなければ、配置人員が未配置となり指導の対象になる、というものだった。

まあよく見つけたもんだ、と思ったけれど、部署全員に聞いても、誰一人として関連法規の事を言えた人はいなかった。

知らない、という事も恐ろしいな、と思ったけれど、知ろうとしない、という恐ろしさを垣間見たような気がした。