迷走オヤジの独り言

迷走中のおっさんの独り言です

公認心理師の試験概要について

1 ブループリントの発表

日本心理研修センターより公認心理師試験出題基準が公表されました。

公認心理師試験出題基準(ブループリント(公認心理師試験設計表)を含む。)の公表 | 日本心理研修センター

過去問がない試験にとって、出題基準を知ることはとても重要です。

 

「どのように活用したらいいかわからない」「そもそもそこから本当に出るのか」という声をちらほら聞きましたが、ブループリントをおろそかにした人は間違いなく落ちると思います。

 

私なりに今回の試験に向けてブループリントをどのように活用するか、考えてみました。

 

2 まず印刷

 

まず印刷することです。ひと通り目を通しましょう。「PDFでいつでも読めるからいいや」とか「紙の無駄」という人もいますが、進捗状況の書き込み、重要項目のチェックなど利便性は格段に向上し、試験対策の手助けになりますので、だまされたと思って印刷しておきましょう。

 

表紙を含めて24枚あります。2枚1頁で印刷してもいいかもしれません。

 

3 内容の確認

(1)1~2頁

趣旨、はじめに、利用方法が書いてあります。

 

趣旨のなかで、「(2)基本的考え方」のなかで、「全体を通じて、公認心理師としての業務を行うために必要な知識及び技能の到達度を確認することに主眼を置く。 」とあります。このことから、この試験は「公認心理師としての業務」のための試験であることがわかります。「業務」が前提となるわけですね。

 

2頁目の「はじめに」の中でも、

「同法第 42 条第1項では「公認心理師は、その業務を行うに当たっては、その担当する者に対し、保健 医療、福祉、教育等が密接な連携の下で総合的かつ適切に提供されるよう、これらを提供する者その他の関係者等との連携を保たなければならない。」とあり、同条第2項では「公認心理師は、その業務を行うに当たって心理に関する支援を要する者に当該支援に係る主治の医師があるときは、その指示を受けなければならない。」とされている。」とあります。

 

1頁目、2頁目と読んでみると、現任者講習でも再三にわたり強調されていた「他職種(多職種)連携」「チームアプローチ」に心理職を取り込もうとする姿勢が読み取れます。

 

これらのことに加えて、「公認心理師試験出題基準は、大学及び大学院の教育内容すべてを網羅するも のではなく、また、これらの教育の在り方を拘束するものでもない。 」と最後に記述していることを考えてみたいと思います。

 

経過措置期間については、心理系の大学、大学院を卒業された方については、講義の中でそれほど深くチームアプローチ、ソーシャルワーク技術に接したことがないと思われます。社会福祉士精神保健福祉士の方については、チームアプローチの授業が必須ですので授業の中や実習で取り組んだ経験があると思います。

 

私見ですが臨床心理士は専門職としてとがった知識・技能を持ち、「専門職からの意見」というような専門性に特化したため、その教育課程は知識・技術の錬磨に力を注いだ教育になっていると思います。このため、チームアプローチという視点が薄いのではないのでしょうか。

 

「教えてもないことを試験にだすなよ」という声があると思いますが、今までの心理学部系大学は、公認心理師を養成することを目的としていないため、チームアプローチやソーシャルワーク技術を教えることが少なかったと思います。ですが、公認心理師にはその技術が求められるため、経過措置期間中は、この文言を付して、大学の教育とは一線を引いておかないといけないのだと思います。

 

(2)3頁

ここには重要なことが書いてあります。

 

「各項目は、公認心理師試験出題基準という観点から配列されているため、必ずしも 学問的な分類体系と一致しない点があるほか、各項目間で内容が重複することがある。また、 医学用語については、日本医学会医学用語辞典 Web 版の内容を考慮して定めており、心理学に関する用語については、複数の用語辞典で共通していることを考慮して定めている。」

 

まず、知識は各項目間で流動的に出題される、ということです。出題範囲を読んでもらえばわかると思うのですが、ゲシュタルト心理学、についてみてみると、 

 

大項目「4 心理学・臨 床心理学の全体像 」

中項目「(1)心理学・臨床心理学の成り立ち」

小項目「・ゲシュタルト心理学

とあります。

 

ゲシュタルト心理学の内容から考えると、関係してくるのは

大項目「7 知覚及び認知」

あたりが関係してくると思いますので、範囲をまたがってゲシュタルト心理学の内容が出題されるのではないでしょうか。それでも項目から考えると、大項目4はゲシュタルト心理学の歴史が問われ、大項目7は内容が問われるのだと思います。

 

また、用語については、参考書などを読んでいると、「これを筆者は〇〇〇と呼ぶことにする」という記述をよくみますが、「複数の用語辞典で共通していること」とありますので、〇〇〇という用語が用語辞典に記載されてなければ、試験対策としては除外した方がのぞましいのでは、ということになると思います。

 

ある本にはこう記載されているが、ある本にはこう記載されている、というのがよくありますが、これらについても、用語辞典を基準に考えればよいと思います。

 

(3)4頁

ここには、出題割合が書いてあります。知識に関する部分は出題割合が低く、チームアプローチを主体とする項目、現任者講習会でもあった科目については出題割合が多く設定されているような感じがします。

 

また、この頁の〇数字は次頁以降の大項目にリンクしていますので、どこを重視しているかは出題基準と照らしてみていけばおのずとわかると思います。

 

仮に、問題数が150問あるとして、7割とる必要があるとするなら

出題割合9% → 13.5問 → 9.45問

出題割合5% → 7.5問  → 5.25問

出題割合2% → 3問    → 2.1問

となります。つまり、150問試験の場合どの項目も3問以上は出て、まんべんなくとらなければ厳しい、ということになります。逆に考えると、9%の問題は広く浅くで何問かはおとせますが、2%の問題は落とす事ができない、確実に取る必要がある、といえるかもしれません。

 

(4)5~23頁

ここには出題基準が書いてあります。書いてある=ここからでます、ということです。出題基準が示される試験は、逆に考えるとここ以外からは出ません、ということです。この範囲外から出題する場合については、この基準のなかで、「これに付随する知識を問う場合もある」のように、範囲外から出題することを明示する必要があります。

ですが。

例外もあります。時事問題を試験範囲として設定する場合などは、範囲外からの出題が考えられます。

今回の場合、3頁目の「他方、出題は、この出題基準に記載された事項に限定されるものではなく、法律、政省令等に規定される事項、厚生労働白書などの公刊物に記載されている事項などからも出題される。」がこれにあたると考えられます。

これに基づいた範囲外の設問を考えてみますと、

 

問.平成27年度における厚生労働省の人口動態統計に基づく自殺者数は何人か

1 約3万1千人

2 約2万9千人

3 約2万7千人

4 約2万5千人

5 約2万3千人

答え:5 2万3152人

 

これをつかうなら大項目1-中項目(3)-小項目「自殺の予防」で考えられるかもしれません。では、これがどこに記載されているかといいますと、『厚生労働白書』には載っていません。これは、『自殺対策白書』の第1章自殺の現状3頁に記載されています。「ここまで考えなければいけないのか」と思われるかもしれませんが、「公刊物に記載されている事項」とある場合は、これが出題されても不適切とは言えない、ということなのです。

それでは、どれだけ確認しなければならないのか、ということなのですが、おそらくこの出題基準外については出てもわずかだと思いますので、時間がある時にさらっと読んでおく、でもいいかもしれません。割り切って捨てるのもありだと思います

 

4 勉強方法

まだ試験までは5カ月強(H30.3.11時点)あります。あきらめなければ合格できると思います。あの超難関社会保険労務士ですら750時間あればひととおり勉強できる!と某資格講座の宣伝でも言ってますから。まだ5か月あります。

 

私が取り組んでいるのは次の3つです。

(1)公認心理師法は覚える。

さすがに全文は覚えることができません。ですが、第2条の定義、第4章義務等は覚えておかないとアウトです。社会福祉士精神保健福祉士の試験でもこの辺りは必ず出題されていますので、法で定められた国家資格の法的根拠は必ず問われます

 

(2)現任講習のテキストは反復して読む

最悪と名高い現任者講習会のテキストですが、読んでみると「うーん」とうなる部分はあるものの知識の補完、補填としては参考となるレベルだと思います。したがって、覚えることも必須ですが、何回も読む、ということが求められると思います。

 

労働法や刑法など、そういった法律系の知識を簡潔にまとめてあるのが良いと思います。現在臨床心理士が進出している分野についてはよく書かれていますが、あまり関係していない分野については記述が薄いので、他の資料での知識補填をする必要があります。

 

また、基礎心理学の頁も記述が薄いので、知識の補填が必要です。

ただ、講習会でも言ってましたが「ここから出るとは思わないでください」というのは、その通りだと思いますので、これだけで勉強するのは間違いだと思います。

 

(3)心理学検定のキーワードを活用する

たくさんの方が活用されているようですが、私もここに落ち着いています。

心理学検定 基本キーワード 改訂版

これは出題範囲の大項目との傾向もほぼあっており、キーワードとしてうまくまとめられていると思います。ただ、ひとつの項目を2ページ程度にまとめようとしているあまり、内容を圧縮している傾向や、図表が少ないためわかりにくい箇所が散見されます。

 

素直にわからない、となった個所は、心理学辞典、誠信心理学辞典を併用、最終手段はWEBでの出展不明の解説で知識補完、としています。

 

大学時代の教科書などを引っ張り出してみたのですが、広く、深く、の本なので、どこまでも沈み込んでいくことができます。ですが、深すぎる知識は仕事としては有用ですが試験対策としては足かせになりかねないので、キーワードのようにまとめを活用するのがいいかもしれません。

 

あと、昨今の国家試験の傾向として、事例問題が多く出題されていますが、これについては、いくつかテクニックがあります。最近読んだ本でうまく解説しているな、と思ったのは

ケアマネ試験ウラ技合格法 ’18年版

です。この本は、正直ここまで書くか?と思ったのですが、問題文の書き方を分析して事例問題の解き方を解説しています。言われてみるとたしかに、と思うことが多いのですが、本屋などで見かけたら一度さらっと冒頭10ページくらいを立ち読みしてみてください。なんとなくコツがわかると思います。 

 

ここまで書いてみましたが、私自身今回の試験に合格できるかどうかわかりません。でも講習会に参加して、何千人という人が同じ不安を抱えながら勉強して、同じ目標に向かってやっている、と考えると、少しは頑張ろう、という気になります。試験の先にまつ自分をイメージしつつ、頑張ってみようかな、と思ってます。

 

なにかいいアドバイスがあれば、またよろしくお願いします。

 

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