ジュラシック・ワールド 炎の王国
主演 クリス・プラット
公開年 2018年
監督 J・A・バヨナ
おススメ ★★☆☆☆
あらすじ
ハイブリッド恐竜インドミナス・レックスとT-REXの激しいバトルで崩壊した「ジュラシック・ワールド」があるイスラ・ヌブラル島の火山に、噴火の予兆が見られた。恐竜たちを見殺しにするのか、彼らを救うべきか。テーマパークの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と恐竜行動学の専門家であるオーウェン(クリス・プラット)は、悩みながらも恐竜救出を決意し島へ向かうが、火山が噴火してしまい……。ジュラシック・ワールド/炎の王国 (2018) - シネマトゥデイ
感想
ジュラシックパークシリーズ25周年。シリーズを通じてすべて見てきたけれど、
第1作の衝撃を超える作品はない
というのが、見てきた感想。第1作を当時70そこそこの祖母と見たときに、祖母は「あんな恐ろしい恐竜はほんまにおったんやなぁ」と興奮まくし立ててしゃべっていたことを思い出す。「人を本気で信じ込ませる」というぐらいの強い力が第1作にはあったと思う。
今作に至っては、「ジュラシック」の冠こそついてはいるものの、いったい何を表現したかったのだろう。「炎の王国」とあるけれども、実際に前作を舞台にしての話は中途半端に途中で終わりだし、恐竜の恐ろしさ、ということの表現もいまいちだし。
科学の暴走をえがいた新恐竜も、なんかもう、中途半端な大きさの中途半端な残虐性で残念としかいいようがない。人間ドラマ、という部分においても、グダグダ感がいなめない。
恐竜だけでワーキャーワーキャーいえたらいいのだろうけれど、もうこのシリーズは4DXで見るためだけのアトラクション映画、という表現がぴったりだと思う。話なんかは後回しでいいので、恐竜が出るところで座席がゆれたり、水しぶきが前からスプレーされたり、恐竜の鼻息が足元から出たり、そういうのを楽しむ方向性に舵をきってしまったのだろう。ただ、そういうものはUSJとかでやってくれたら、と思う。
毎回毎回、ジュラシックシリーズは見に来ているけれど、今後は子どもを楽しませるための接待映画と割り切ったほうがいいのだろうか。
第1作の衝撃を超えることは今後ないのだろうか。