主演 マイケル・ファスベンダー
公開年 2017年
監督 リドリー・スコット
おススメ ★★★☆☆
あらすじ
宇宙移住計画を遂行するため、コールドスリープ中の男女2,000人を乗せた宇宙船コヴェナント号は、植民地の惑星に向かって宇宙を航行する。最新型アンドロイドのウォルター(マイケル・ファスベンダー)が船の管理を任されていたが、途中で事故が発生。乗組員たちは必死で修復作業に取り組み……。
感想
エイリアン。第1作からずーっと見続けていて、なかでも一番面白いと思っているのは、『エイリアン2』。とことん銃をぶちかまして、納得いくまでエイリアンと闘い続けるホラーというよりスプラッターアクション、という爽快感が非常に印象に残る。
今作はエイリアントリロジー3部作の第2作。前作『プロメテウス』からの後日談として描かれている。当然『プロメテウス』は必視の作品。
見てないとわからない部分が多い。というより、見てから見ないとストーリーとか壊滅的にわからない、ただのホラー映画に成り下がる。
主演のところに、マイケル・ファスベンダーと書いてしまったけれど、前作のアンドロイド、デヴィッドと今作のアンドロイド、ウォルターがやっぱり物語の中心を突き進んでいくので、一応主人公?な立場のダニエルズ船長のキャサリン・ウォーターストンは最後まで見るとにぎやかし役という感がいなめない。
リドリー御大の頭の中では、おそらく壮大ですばらしく広がる物語とエイリアン神話が構築されているのだろうが、やっぱり2時間×3の尺ではそれは映像化が難しいのだろう。で、だれも理解しずらいのだと思う。
ストーリーとしてはいつものエイリアンで、原点回帰ともいえる、「志村うしろ!」みたいなエイリアン登場シーンなんかも何回も出てくる。当然銃撃戦もあるし、ロボットアームみたいな機械ギミック戦闘も忘れていない。説明不足なシーンもたくさんあるけれど、見直しや巻き戻し確認で納得できる伏線回収がされている。
新しいエイリアン、ネオモーフとか出てくるし、当然いままでのゼノモーフもフェイスハガーも出てくるので、うひゃうひゃ言いながら見ることができる。人間を食い破ってでてくるお決まりのシーンは当然あるし。
プロメテウスを見てから今作を見るのは当然の流れなのだが、その間に見ておくべき動画が2本ある。
Alien: Covenant | Prologue: The Crossing | 20th Century FOX
Alien: Covenant | Prologue: Last Supper | 20th Century FOX
特に、最初のデヴィッドとショウ博士の動画は見ておくと今作のデヴィッドの立ち位置がよくわかると思う。
でもね、でもね。結局この映画も、
エイリアンシリーズ特有の登場人物の考えの足りなさと、
『エイリアンに遭遇してキャーキャー言ってしっぽ巻いて逃げる』
はきちんと描かれているので、やっぱりいつものエイリアンだな、と思ってみてしまった。ま、次回作も期待して観ると思います。
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