特捜部Q 檻の中の女(文庫)
☆書籍名:特捜部Q 檻の中の女 オススメ☆彡
☆著 者:ユッシ・エーズラ・オールスン
☆出版社:ハヤカワ・ミステリ文庫
☆感 想
以前から少し興味があったのだが、同じ棚にドラゴン・タトゥーの女があり、どっちにしようかなーと迷い迷ってどちらも手にしなかったわけで。
コロナの年越しは引きこもろうと決めていたので、読書三昧に決め、まず手にしたのが「特捜部Q」シリーズの第一作。
主人公視点の現在と被害者視点の過去を交互に描きつつ、過去の時系列が現在に近づいてゆき、その線上が一致してからの展開はみごと。500ページを超えるボリュームなのに、ほぼほぼ一気読み。
ただただしかし。中盤までがながい。長いなんてもんじゃなく、まわりまわってそれかよ、とも思ってしまうが、未解決事件のむずかしさがそこに描かれていると考えたらそれも納得か。前任者のぐーたれた仕事ぶりとそのしりぬぐいみたいな描写は、どこの社会にでもあるもんだと思うし、中間管理職の悲哀もよくわかる。
主人公とその相棒、周りを取り巻くキャラクターは魅力的だし、相棒の過去や素性をひっぱりにひっぱって結局次回に持ち越す当たりなどは、次回作をついついポチってしまう。
かなりのボリュームだが、読み終えての満足感は「おもしろかった」の一言。
第2作「キジ殺し」も期待。
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