迷走オヤジの独り言

迷走中のおっさんの独り言です

リスタカウンセリングルーム 認知療法/認知行動療法セミナー

 

 

1 研修に申し込む

心理技法について、自分は自信をもってなにができるのか、と考えたときに、いくつかは思い当たるところはあるものの、代表的な技法について「これができます」ということができないな、と思うところが多々。

できる技法などを整理した中で、「認知行動療法」はかじったものの、かじりだけなのでもう一度基礎から学びなおそう、と決心。根っからの無精者なので、独学よりは一度誰かに教わろう、とセミナーや研修会を探してみます。

当然、みつかりませんわな。どうしよっかなーと思っていたところ、同僚から「ちょっと遠いけど、千田先生っていうひとがやってる研修がいいらしいよ?」との情報。聞けば場所は新横浜。ホームページをたどってみると。

 

www.y-sinrisoudan.ne.jp

もうね、深くは言いませんが、このバナーだけで「ちょっとまってよ」という感じになりますよね。そう感じるのは、私が煩悩の塊だからだと思いますが。

でも、好奇心のみでこれだけでダメだと思うのもいかがなもんで、まずはホームページをじっくりと読みました。

ものすごくまじめに(失礼ですね。申し訳ありません)真摯に問題に向き合う内容で、もう本当にすいません

私も一時期、夫婦間での悩み、もちろん人に言えないくらいの悩みだったのですが、その時期にこのカウンセリングルームを知っていたなら迷わず相談していただろう、というくらい真摯な対応の内容です。こういった問題だからこそ、これくらいアピールしなければ問題を抱えた人には届かないんだろうな、と思います。

で、研修。

www.y-sinrisoudan.ne.jp

研修のページがありました。いくつか研修のコースがあるみたいですが、

認知行動療法の基礎:コース名・基礎から学ぶ
 認知行動療法の基礎として必ず抑えておいて欲しいことを学んでいただきます。認知再構成法の流れに沿ったレクチャーを中心に進めてまいります。


認知行動療法の技法:コース名・技法を学ぶ
 臨床場面で使えるいくつかの技法を講義と実習で学んでいただきます。日常臨床(医療・教育・産業・福祉・司法等の場面)を行っている方は理解いただけると思いますが、問題に対して個々に合う技法選択が 認知行動療法でも重要になってきます。


③症例(事例)検討:コース名・症例から学ぶ
 症例(事例)の概念化の実習と症例の検討から認知行動療法の実際を学んでいただきます。
☆症例(事例)検討ではケースを提示するに当たり、クライエントに了解をいただいたケース で、匿名性の保持に配慮し本質を変えない程度に一部を変えていることを了承ください。

と3つのコースがありました。

受講料も1コース12,600円と思ったほど高くなく、3コース全部の申し込みで31,500円と割引もありました。

また、それぞれ2~3日の設定があり、どれか1日を組み合わせられるのでこちらの都合も調整しやすい親切な設計。ともあれ、①、②、③すべてのコースに行ってみよう、と申し込みました。

 

2 ①認知行動療法の基礎研修に参加

さて、研修に参加です。目的地は新横浜。当然関西からなので前入りです。前入りして何をしていたか、は内緒ですよ。

場所は新横浜の加瀬ビル2階第3会議室。

f:id:Lucky_7_stars:20190220120341j:plain

新横浜・加瀬ビル

新横浜から徒歩5分ほどでしょうか。表通りから一本入ったところにあります。加瀬ビル自体はすぐわかるのですが、ビル内部はちょっと迷路になってるので、とまどうかもしれません。

モチのロン。一番乗りでした。席は完全自由だったので、前に陣取ります。

 

会場では認知行動療法のDVDが流れていました。学生自分に見た記憶があります。なんだっけなーと思い返そうとしても思い出せない。歳ですね。机上には本日使う資料が置いてあります。A3でかなり厚い資料、非常に濃い内容です。

これだけでも来たかいがあった、と思えます。

 

そうこうしているうちに、徐々に人が集まり始め、あっという間に満席に。30名勢ぞろいです。

千田先生。f:id:Lucky_7_stars:20190220120846j:plain

ホームページ上では非常にお優しい笑顔でありますが。

カウンセリングルームのドアを開けて千田先生がおられたら、たぶんちょっと身構えてしまうのかな、というくらいオーラがでてました

だれしもが同じなのでしょうが、カウンセリングの顔とほかの顔が違うのは理解しています。おそらくこの日の千田先生は「教育者」としての顔だったのでしょう。

 

研修が始まりました。最初にお断りがあり、「こんなの知ってるよ、というレベルから始めます」とのこと。その通り、認知行動療法の歴史に少し触れ、そこから段階的な技法の説明に入ります。

 

これが本当にわかりやすい。

実際のクライエントを題材にした資料をもとに、段階を経て手順を説明していきます。これがどのようになるのか、これがどのような意味を持つのか、非常に丁寧に教えていただけるとともに、千田先生の経験に基づいた説明がはいるので、「ここではこのように気を付けたほうがいい」とか、「こういった対応に迫られるときが往々にしてあるので、そのときはこうしたほうがいい」と具体的な指導が入ります。

 

いままでいろいろな研修を受講してきましたが、最初から最後までわかりやすく、「もう少し話を聞きたい」と思う研修は久しぶりでした。

 

研修内容は非常に充実しており、これから認知行動療法を学ぼう、と思う方は本当におすすめの研修です。質疑応答も一区切りごとにあり、その都度丁寧にわかるまで答えていただけます。

 

「誰かの質問は、いつかのあなたの疑問」と恩師が言っていました。質疑応答の時に質問することが、ほかの人の疑問解消の手助けとなり、知識となる。日本人は質疑応答の時間に「恥ずかしくて」質問できず、講義が終わってから質問に行く。それでは、知識の吸収は一人だけ。あなたが出会う未来の疑問に答えるためにも、みんなの知識にするためにも質疑応答の時に質問できる心構えでいたいもんです。

 

3 研修を終えて

研修を終えてみて、どっと疲れが出るほど充実したのに加えて、非常に大きな満足感が得られました。これほど行ってよかったな、と思えた研修は久しぶりです。

ちょっと期間が空きますが、②技法、③臨床もあるので、それまでにじっくり勉強して臨みたいと思います。

 

4 その他

参加してみて気を付けたいな、と思ったことを少し。

途中昼休憩があるのですが、 会議室内では昼食は取れないので外に出る必要があります。大通りを渡ればホテルの下にガストはありますし、ちょっとあるけばサブウェイやすきやもあります。加瀬ビルの裏のビル1Fには、イートインコーナーの充実したセブンイレブンもあるので、手早く済ませるにはOKです。

会議室の空調は22度に設定されているのですが、空調機がおそらく会議室の倍面積のものがついているので、非常に暑かったです。昼ご飯にカレーを食べたので、午後授業の当初は暑さと満腹感で眠気増大。ちょっとやばかったです。夏開催も同じ場所なので、冷房効きすぎを考えて羽織るものやひざ掛けなどがあったらいいかもしれません。