主演 タイ・シェリダン
公開年 2018年
監督 スティーヴン・スピルバーグ
おススメ ★★★☆☆
あらすじ
あらすじ
2045年、人類は思い浮かんだ夢が実現するVRワールド「オアシス」で生活していた。ある日、オアシスの創設者の遺言が発表される。その内容は、オアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというものだった。これを受けて、全世界を巻き込む争奪戦が起こり……。
感想
まず、スピルバーグが本気で遊びに走ったら、こんな映画ができるのか、と。本気でお金があって、何を作ってもいいよ、と言われてやりたい放題につめこんでみました、って感じ。ストーリー的には色々とご都合主義というか、むちゃなところも散見されるけど、まあまあ仕方ないか、で済まされる展開。
非常に疑問なところとしては、PK=プレイヤーキルでキャラクターが死亡=全てロストする、という設定は非常に過酷すぎる。そんな設定であればプレイヤーが去っていくだろうし、対人で殺せば殺すほど稼げる、というならもっと殺伐として北斗の拳みたいな世界だろう。課金しまくって俺つえー状態でも、死ねばすべてチャラ、というのは正直参加意欲はわかないだろうし。
終盤にメインキャラが親指立ててロストするけれど、このキャラの総資産を見ていると、キャラロストであんなに悠長なんかしてられんだろ、って思ってしまう。
ストーリーとしては、マトリックスの仮想現実と現実社会のやり取りをもっとマイルドにぬるくしたような感じ。命のやり取りとかそんなのもないし、ちょっとヌルゲーって思う。
ただ、オタクテイスト満載でつくっただけあって、随所にニヤニヤしてしまうシーンがたくさん。特にニヤついたのは、レースでのKANEDAバイクの疾走シーンと最後のガンダムVSメカゴジラ。レースシーンではJOKERのトライクが出てくればもっとすげー!ってなっていただろうが、そこまでは出てこなかった。デロリアンのガルウイング上げての疾走も胸キュンものでしたが。
ガンダムVSメカゴジラ、あと5分長くて、ガンダムの名セリフでもカットインしてたら尚よかったのに。アイアンジャイアントは、よくわからないのでスルー気味。
もうちょっと、オタクテイストに振り切るか、ストーリーや設定を突き詰めれば、なお面白くなったのでは、と思う。
最後の最後のラブシーンはいらない。今までのスピルバーグ作品にそんなのなかっただろ、って思う。蛇足。