『伝わるデザインの基本』 見て理解してもらう、ということ。
☆書籍名:伝わるデザインの基本 おススメ☆彡
☆著 者:高橋佑磨・片山なつ
☆出版社:技術評論社
☆感 想
いろいろな場面で、資料作成やプレゼン用のPowerPoint、教育のための教材作成などを自己流で作成していました。フォント等は「見やすいだろう」との思い込みで丸ゴシックを多用していたり、言いたいことが多いので文字を詰め込み過ぎたり。
一生懸命時間をかけて作成しても、配布した後によく言われるのは
「読みにくい」「文字が多すぎる」
「どこから読んでいいかわからない」
特に、言われてショックなのは
「何を伝えたいのかわからない」
結局、自己満足の世界で終わってしまうことがほとんどで、作った資料なんかは1時間もすればゴミ箱行きなんですよね。資料として残してもらえない。
野球の世界ではありませんが、記憶に残って、記録として残してもらえる資料ってどんなのだろうか、と考えてみても、デザイン系の専門学校でもないかぎり教えてくれる環境ってほとんどないですよね。それをイチから丁寧に教えてくれる、デザインの必携ともいえる本です。
最初に構図だのレイアウトだのなんだの難しいことから入らない。まずは「フォントとはなんぞや」から始まる。基本のき、です。丸ゴシックがダメなのではなく、フォントにはそれぞれ役割がある、というところから教えてくれる。当然、丸ゴシックにも役割がありますよ、と。
それから「文章とはなんぞや」「図とはなんぞや」と手取り足取り教えてくれる。本当に丁寧で、例示も多く、図説でしっかりと解説してくれる。そこまでしっかり教えてくれて、ようやく「レイアウトとはなんぞや」と始まる。難しい器材の説明もなく、身近にあるWordやPowerPointではどのように設定すべきか、なんてのもしっかり教えてくれる。
今まで独学でやってきたことを見直し、本当に理解してもらうための技術を知ることができる、デザイン系ではおススメの本です。
伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール
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