機動戦士ガンダムNT
主演 ヨナ・バシュタ:榎木淳弥
ミシェル・ルオ:村中知
公開年 2018年
監督 吉沢俊一
おススメ ★★★☆☆
あらすじ
ラプラスの箱が開かれてから1年後のU.C.0097年。後に「ラプラス事変」と呼ばれる争乱はネオ・ジオン残党軍「袖付き」の崩壊で終わり、最後の戦闘で戦ったフル・サイコフレーム仕様のモビルスーツ「白き一角獣」と「黒き獅子」は封印されていた。ところが、2年前に消息不明になった「金色の不死鳥」こと「ユニコーンガンダム3号機 フェネクス」が地球圏に現れ......。
機動戦士ガンダムNT(ナラティブ) (2018) - シネマトゥデイ
感想
前作ガンダムUCは全て視聴済み。ガンダムUCを見ていなくても、ストーリーを追うことができるが、楽しみは半減する内容。やはり前作のアフターストーリーとしてみるからには、前作必視かと。
90分、という上映時間がやはりネックとなっている。登場人物の感情の掘り下げがあと一歩、というところで、UCのフルフロンタルのように、感情の表出による登場人物へのシンクロがほとんどない。主人公たちの感情のブレはつかめるものの、流し気味なところもあって、話をおおまかにざっと見ていく感じになってしまっている。
特に、袖付きのゾルタン・アッカネンに至っては、フルフロンタルの再来、という配役ながら扱いが雑で、シャア→フルフロンタル→ゾルタン、という系譜がただのモブキャラ、非常に雑魚、という感じが払しょくできない。かわいそう。
とはいえ、モビルスーツの戦闘シーンはさすがの一言。圧巻。今回のNTについては、デンドロビウムばりのA装備からバスターのB装備、サイコフレーム装備のC装備といつもの逆パターンでスリム化していくが、戦闘シーンは見事としかいいようがない。A装備が宇宙を駆け巡るシーンは、鳥肌もの。やばい。
最終的にはNTがズタボロになって宇宙に散っていくところや、最後あの人にヨナが救われるシーンなど、様々なオマージュもありつつ、ガンダムUCにドはまりした身にとっては、あの人もこの人も!あれもあそこに!てな感じで楽しめました。個人的にはジンネマンが出てきてくれたのがサイコーかと。おっさんかっこいい。
今作にしぼっていうならば、3部作とは言わないが、前後編か120分くらいで見たかったな、という気持ちが正直なところ。あと、入場特典5週目の非売品サントラ、非常にいい感じで聞いてます。
次回作、閃光のハサウェイ。逆襲のシャアで散々だった彼がどのように活躍するのか。「坊やだからさ」ではだめなんですよね。