迷走オヤジの独り言

迷走中のおっさんの独り言です

アリータ:バトル・エンジェル

 

www.foxmovies-jp.com

主演    ローサ・サラザール
公開年   2018年
監督    ロバート・ロドリゲス
おススメ ★★★★☆

あらすじ

数百年後の未来。サイバー・ドクターのイド(クリストフ・ヴァルツ)は、アイアン・シティのスクラップ置き場でアリータ(ローサ・サラザール)という意識不明のサイボーグを見つける。目を覚ましたアリータは、一切の記憶をなくしていた。だが、ふとしたことから並外れた戦闘能力を秘めていることを知り、なぜ自分が生み出されたのかを探ろうと決意する。やがて、世界を腐敗させている悪しき存在に気付いた彼女は、立ち向かおうとするが……。

アリータ:バトル・エンジェル (2018) - シネマトゥデイ

 

感想

原作「銃夢」は初代作品を読了済。連載当時は銃夢のためだけにビジネスジャンプを購読してました。結構はまってました。

 

見終わった感想としては、作品自体が、荒廃した世界観でのサイバーパンク+アクション、という直球作品であるため、世界観設計は使い古された感が漂うのは仕方がないところかなと思います。しかし、映画化のオファーが来た1994年にこのレベルの作品が作れたかどうか、となると、技術的に不可能だったと思う。できたとしても、本当にチープな作品で歴史の陰にうずもれ黒歴史と言われていたことでしょう。25年たったいまだからこそ、このレベルの作品として世に送り出せたのだろうと思う。25年かかってしまったことが、良くもあり、悪くもあり、というところでしょうか。

 

それでも、原作にドはまりしていた身としては、オープニングから感動しっぱなし。まず、26世紀フォックスにセンスを感じながら、あの人、そうです「イド」の登場に鳥肌。こんなにぴったりの役者がいるのでしょうか。そのまんまやん!とキャスティングの素晴らしさに感激。

そして、ガリィの発掘。原作そのままのシーンじゃないですか。ああ、そうなるのか。なんというのか、そのまま。眼がものすごく大きい、という違和感は多少あるものの、しばらくすると慣れてしまい、原作のガリィに見えてくるから不思議。

 

ここから第1巻~第4巻あたりの話になっていくのですが、ヒューゴとのイチャイチャがちょっと鼻につくというか行き過ぎ感がするものの、ハンターウォリアーへの展開とか原作を忠実に再現しているのが非常にいいなぁ、と。よくもこう、くず鉄町を再現できたなと感激。

 

原作を知っていて、はまって読んでいたという贔屓目もあるのかもしれないけれど、期待してガッカリではなく、期待を大きく上回っての完成度は本当にすばらしい。

 

ガリィ、という名前が諸般の事情?『ヒロインの名前を変えた理由 ー シネマトゥデイ

』でアリータに変えられてるけど、そのアリータも原作で使われていたものを選んでいるので、そこもいいとこ抑えているなと。そのうち「陽子」もでてくるのかな。

ちょっとずつノヴァ博士が出てくるのだけど、ノヴァの狂気をあんまり感じないので、続編が作られるならイチャイチャラブストーリーは無しにして、ノヴァの手のひらで転がされる運命の行く末をじっくり描いてほしいなと思う。

 

さて、続編がどう作られるのか、原作を忠実に再現できた完成度の高い作品となったので、次回作以降、これがどう進んでいくのか、非常に楽しみ。

 

 

原作については、諸般の事情によりいくつかのパターンがあるのですが、どれを読んだらいいのかな?という迷いがあると思います。

一番初めの単行本セットと愛蔵版セットなんですが、最後が続編に続くものではありません。ザレム編がなかったことになって、続編のLastOrderに続きます。私としては、この最初のバージョンがちょっと好きなので、この最後からちょっと巻き戻しての続編を読むのが好きなのですが、この二つのセット自体は絶版になっていますので、正当な歴史、というところでは

この新装版を読んで、続編につなげる、というのが正当史となるのでしょう。

出版社が変わったりけっこうゴタゴタのある漫画、というイメージを持たれてしまうところはありますが、名作中の名作であることは間違いありませんので、是非一読を。

 

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