迷走オヤジの独り言

迷走中のおっさんの独り言です

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

 

主演   アムロ・レイ古谷徹

     シャア・アズナブル池田秀一

公開年   1988年
監督    富野由悠季
おススメ ★★★☆☆

あらすじ

宇宙世紀0093。新生ネオ・ジオン軍の総帥となったシャア・アズナブルは、宇宙民族の解放を唱え、地球軍との敵対を続けていた。表向きは政府と和平交渉を行いながら、小惑星アクシズを地球に衝突させるという暴挙を計画するシャア。そんな時、彼は宿敵のアムロ・レイと再会する…。機動戦士ガンダム 逆襲のシャア - allcinema

感想

初代~Zまでは見ていて、ZZは未視聴。

今までの過去作品は必見。せめて劇場版初代は見ていないと、なんのことやらちんぷんかんぷん。僕としては、大昔に流しで見ていた記憶はあるものの、νガンダムのカッコよさとビームサーベルのエフェクトが大きく変わった、というくらいしか印象がなくて、アクシズにシャアがゴリゴリされる映画、という記憶しかなかったので、新規にきちんと見てみようかな、と。

 

正直なところ、クソガキに振り回されてそんなんでいいのかよ、というのが第一声。賛否は分かれると思うが、クェスとハサウェイのクソガキ度に最後まで我慢できず、イライラしっぱなしだった。クェスの言動はともかく、ハサウェイのせいでガンダムシリーズで一番ドストライクのチェーン様がお亡くなりになるのは、もうなんだか許せないを超えて、なんだこいつは…と。この二人の描き方を感情に任せた子供じみた描写ではなく、初代のアムロのように戦渦に巻き込まれたことによる成長を伴う子どもの感情描写であれば、もう少し受け入れられたかと思う。

 

シャアの行動についても、(ZZでのシャアは未見なのでわからないが)アクシズ落としによって地球に致命的な影響を与えることが、なぜ発想として出るのか、それをどうしてだれも止めないのか、なぜこの展開なのか、矛盾をひた走るというかなんというか。つくられた悪を演じるためだけにこの行動をさせたのか。クワトロの頃の発言はなんだったのか。シャアたる冷静な思考・分析が欠けた描写だと思う。

 

また、このあたりからのサイコフレームによる超能力合戦については、この作品の功罪といっても過言ではなく、UC、NTでの表現の原点はここに回帰するのか、と思ってみれば、受け入れられる素地はあるものの行き過ぎた感はいなめない。

 

最後の展開をなぜこのような形にしたのか、についても色々と意見はあるけれども、僕としては、「めぐりあい宇宙」での「僕にも帰る場所があるんだ」という名セリフがここでついえてしまったのは、残念というべきか。アムロとシャアをここで退場させるべきだったのだろうか。

 

なんにしても、今ここで改めて見て思うのは、Zのように、今あるべき視点でのリメイクが行われたらな、と思う。

 

 

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