迷走オヤジの独り言

迷走中のおっさんの独り言です

公認心理師 試験対策本(買ったもの)

公認心理師試験も終わったので、今回購入した参考書などをちょっとまとめていきたいと思います。感想や説明などは、私が使用して感じたことですので、公式の見解やこれを買えば大丈夫、ということではありませんのでそこはご了承ください。

ここに書かれている書籍については、平成30年12月1日時点のものです。

 

 

1 テキスト関係

現任者講習会で使用したものや、総まとめとして出版されたものを挙げています。何故「現任者講習会」が開かれて、現任者は参加が必須だったのか、というところを考えると、やっぱり「現任者講習会テキストだけをやっていれば大丈夫!」というのは危険だったのかな、と思います。

公認心理師現任者講習会テキスト
 金剛出版 3800円

 現任者講習会のテキスト。講習会でも言ってましたが、「ここから出るとは思わないでください」そのとおり。現任者が、公認心理師となるにあたって実業務をする上での知識の再確認、というところでしょうか。この本だけで勉強しても100%合格はないといいきれます。


公認心理師必携テキスト
 学研 4500円:事例問題あり

 以前ブログでも紹介したテキスト。試験が終わって振り返ってみると、浅く、広く、量が多すぎ、という内容が試験対策としてはあっていないような感じでした。ですが、公認心理師となった後になにか調べ物をする、現任者が講習会での知識補完として使用する、という感じでの使い方となるのでしょうか。試験ではさらに一歩深めた知識が必要でしたので、試験対策というより出題範囲の照らし合わせ、というところなのかな、と。

様々な参考書がある中で、事例問題が掲載されている貴重な1冊。この事例問題のためだけに買う決断ができるかどうか。どうでしょう。

 

2 試験対策本

「第1回」というところで、過去問もなくブループリントのみが情報源というなかで様々な試験対策本が出版されました。やっぱり各出版社手探りという感じで、試験内容から考えると「第1回」を対策するには本当に難しかったのだろうと思います。

 

公認心理師基礎用語集117
遠見書房 2000円

 用語集、というより読み物の部類。ひとつのテーマにそって解説が記してあります。ひとつのテーマに沿って、ということなので、この用語の意味は?とかもう少し知りたい、という手前で終わるので、知識の補完というよりは「空いた時間に読む」程度でした。ただ、これを読むくらいなら他に読む本があるのかな?


公認心理師 国試 必須センテンス
 学研 2500円

  単語の意味を覚えてますか?確認できますか?というところなのですが、試験の結果から考えるとそこから一歩踏み込んでの知識が必要、というところでしょうか。カバンの中にいれるには、「心理学検定 一問一答問題集」のほうがいいのかもしれません。


公認心理師エッセンシャルズ
 有斐閣 1600円


 関係法規が出題されなかった第1回試験において、本当にかわいそうな参考書となってしまったのかな、と思います。以前のブログでも書きましたが、前半の残念な内容はともかく、後半の関係法規については丁寧に書かれているにもかかわらず、試験にでない、という。試験対策としてはちょっとアレですが、実務において関係法規の問題に直面した時に読む・・・やっぱ読まないか。

 

公認心理師試験 これ1冊で!最後の肢別ドリル

 辰巳法律研究所 2300円 

 辰巳法律研究所も悔しがっているのかな、と思ってしまう内容でした。ブループリントに従った内容なのですが、やはり「第1回国家試験」というところと、社会福祉士精神保健福祉士試験のような出題傾向か?というところで足元をすくわれたのかな、という気がします。心の安心材料として購入しましたが、その点は〇かな。

 

3 心理学検定関連書籍

臨床心理士試験の問題集を手に取るか、心理学検定の問題集を手に取るか迷いましたが、とりあえず心理学検定に関する書籍に手を出してました。今から思えば、これが正解だったのかな?


〇心理学検定 基本キーワード
 実務教育出版 2000円

 「公認心理師基礎用語集」と同じ体裁ですが、基礎用語集よりも量が多く、全般を網羅しています。ただ、量が多いので、簡略されたりしているところが多くその補完が必要ですが、全般的に偏りなく読めると思います。


〇心理学検定 公式問題集(2018年度版)
 実務教育出版 2000円

 後述する一問一答問題集と合わせて、試験を受ける前にやっておいたほうがいい問題集だと思います。特に、問題の解説が丁寧にされているのと、一歩踏み込んだ設問が有用だと思いました。私もこれをひたすら解いてました。


〇心理学検定 一問一答問題集 A領域編
 実務教育出版 1400円
 心理学検定 一問一答問題集 B領域編
 実務教育出版 1400円

 空いた時間に勉強するためにカバンに入れてました。公式問題集や基本キーワードの知識確認、というところでは有用でしたが、問題形式が一問一答の〇×なので、試験対策として主軸にはなりませんが、問題の質・量は程よく、解説もあるので、活用するには十分でした。

 

4 辞典類

知識の深堀り、という点において辞典は間違いなく必須でした。「試験対策」を銘打つ本はやっぱり収録量などや解説の深さに限界があります。そこを埋めるためにも辞典系は必須だと思います。

 

〇誠信心理学辞典
 誠信書房 5800円

 五十音順に並ぶのではなく、領域ごとに分類し、関連用語をまとめてあるので一つの用語を調べた後に前後1ページくらいを読むことで理解が深まる非常に使いやすい辞典です。わからなかったらひく、ではなく、辞典を読む、ことで知識の再確認や学びなおしができました。

 

〇心理学辞典
 有斐閣 6800円

  誠信心理学辞典に記載されていない内容も載っていたり、基本的な知識補完では必須だと思います。五十音順に記載されているため、関連項目については弱いですが、簡潔にわかりやすくまとめられているため用語を知るには十分です。ただ、編集年度が古いため、最近の事例やキーワードに関することが記載されていないので、そのあたり注意が必要です。

 

5 まとめ

試験が終わってみて、自分が購入した書籍類を整理してみました。臨床心理士資格を持たない私が、現任者として受験するにはどうしたらいいのか。そこは片っ端から試験対策本を買い込み、読み漁る、ということでした。そこが良かったのか、悪かったのか。良かったと思いたい(自己肯定)

 

やっぱり今回は「第1回」というところが、各出版社、試験対策を銘打った学校などは難しかったのだろうと思います。いろいろな書評を読むと、ダメだしや価値なし、などの手厳しいものを散見しますが、事前の手がかりがブループリントしかないのは仕方ないとして、そこからこれだけの試験対策本をよく出版したな、と思います。事前の模擬試験も、内容の是非はあれどやっておいたから試験では落ち着いてできたのかな、試験慣れは必要だったのかな、と思います。どれだけ問題を解きこなしたか、というところがよかったのかな、と思います。

 

振り返ってみてのおすすめは、「心理学検定」に関する書籍だと思います。試験問題が似たような感じなので、イメージしやすかったのもあります。また、わからない用語、知識の補完はやっぱり「辞典」です。特に「誠信心理学辞典」は常に傍らにおいていました。最終的には心理学辞典を「読んで」いました。それくらいためになったと思います。

 

実際に一読して終わった本もありますが、その一読のなかには試験問題に関係した1ページがあったと思います。たった1ページなのか、されど1ページなのか。その1ページに2000円払えるのか、払えないのか。その1ページのために1冊読む時間は裂けるのか。そういったことが試験に向けての戦いなのかな、と思います。

 

「事例問題」に関しては、特に対策できる書籍に巡り合うことができませんでした。心理技法の参考書などの事例を読んだり、精神保健福祉士社会福祉士の試験問題の事例を読んだりしましたが、「公認心理師必携テキスト」の巻末事例問題は数少ない参考資料なのかな、と思います。私が解くときにいつも考えているのは、「その場面で、相談者が一番幸せになる方法はなにか?」ということです。ただ、今回の試験では、その場面で使用する適切な技法は何か?という問題もでましたので、知識との関連が重要ではありますが。

 

来年の「第2回公認心理師試験」は各出版社も過去問をもって対策レベルを上げてくると思います。第2回試験前に2種類も過去問がある異例の状態だとは思いますが、今以上に試験対策の体制が整っていくので、ここで紹介した本も改訂されていくと思います。自分に合った参考書を見つけるのも、勉強を進めていく近道だと思います。

 

北海道組の皆さんは試験間近でピリピリとしていると思いますが、あきらめずに頑張ってください。応援しています。

 

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