劇場版 まどか☆マギカ［新編］叛逆の物語
公開年 2013年
監督 宮本幸裕
おススメ ★★★☆☆
あらすじ
宇宙から来た謎の生き物キュゥべえの力によって、どんな願いでも一つだけかなえる代わりに魔法少女となった鹿目まどかは、魔女と戦うほかの魔法少女たちの悲しい姿を見て、魔女が存在しない世界を願った。彼女の願いはかない世界は改変されたが、魔女の代わりに魔獣がはびこるようになり、魔法少女の暁美ほむらは戦闘の継続を胸に決める。その後、月日は流れ魔法少女の美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子、ほむらは、ナイトメアと呼ばれる怪物退治に精を出していた。あるときほむらは、戦いをこなしていくうちに疑問を感じるようになる。
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 (2013) - シネマトゥデイ
感想
遅まきながら、TVシリーズを見終わってからの、劇場版１作目と２作目は未見。なので、お菓子の魔女が誰とかわからない状態。
以前からTVシリーズを強烈に勧められてはいたものの、「魔法少女」というキーワードに勘弁してくれ、となり食わず嫌い状態。しかし、一度見始めたら止まらない状況に。けっこうえげつない展開だな、と思いつつもその流れで劇場版第３作に手を伸ばす。
マミとかさやかとか生きてる世界。しかも杏子はクラスメートで…？魔獣ではなくナイトメア？となり違う話なのかな？と混乱から始まる。これはやっぱり第１作目、第２作目を見ておくべきだったかな、と反省するも、まあなんとかなるか、と見続ける。
大体話が見えてきたなーと思いつつも、ほむらが時間を巻き戻したわけではなさそう、とだんだん気が付いてきて、途中から「あ、そーなん！」と驚きに加えてからの「そういう展開かよ！」とやっぱりえげつない展開を押し付けてくるあたりは、まどか☆マギカらしい救いのなさが見えてくる。このえげつなさがちょっとキモチイイ。
ものの考え方、というところではほむらの考えている道筋や、まどかへの一途な心情が痛いほど押し出されているのだが、最終的にはその感情を「救う、救わない」どころではない話へ持っていかれてしまっては、まどかの世界を救う意義そのものが無に帰する。結果として「まどか☆マギカ」自体の主人公がまどかからほむらへと変わり、ほむらの自己中心的な世界の創造、ということで落ち着いてしまうのはいかがなものかとも思うが、これこそが劇場版第３作の狙いだったのだろうか。
このどうしようもない後味の気味悪さを楽しめるか否かで、この作品の評価が変わってくるのだろうと思う。まあ、低年齢層向けの作品でないことは間違いない。
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