迷走オヤジの独り言

迷走中のおっさんの独り言です

探偵はBARにいる3

 

www.tantei-bar.com

 主演   大泉洋
公開年   2017年
監督    吉田輝幸
おススメ ★★★★☆


あらすじ

ある日、高田(松田龍平)が探偵(大泉洋)に、行方不明になった大学生の麗子(前田敦子)の捜索話を持ってくる。調査を進めていくと、彼らはモデル事務所の美人オーナー・マリ(北川景子)にたどり着く。探偵と高田はミステリアスなマリに振り回されるうちに、やがて大きな事件に巻き込まれ……。

探偵はBARにいる3 (2017) - シネマトゥデイ

 

感想

1作目、2作目ともに視聴済み。どうしても劇場で見たかったのだが、入院してたこともあって見逃していたのを、ようやく見ることができて感無量。

 

ハードボイルド、と言い切れないところはあるが、探偵にベストマッチしている大泉洋。本当にはまり役だと思う。期待を裏切る面白さだった1作目、イロモノと思いきや正統派の人情ものの2作目、と期待に期待を重ねた本作は、期待しすぎて肩透かし、となるかな、と思っていた。しかししかし。

 

正直な感想。素直に面白かった。

 

いきあたりばったりのご都合主義、というレビューも見受けられるが、このシリーズにそれを言ってしまったら物語が成り立たなくなる。そのご都合主義も含めて、許容範囲として受け入れられるならよくできた映画であり、よくできたシリーズだと思う。

大泉洋の受けた仕事はきっちりとこなし、義理と人情は決して裏切らないこの姿勢は、見ていて気持ちいいものがあるし、すっと感情移入してみることができる。松田龍平のひょうひょうとした様と、チート級の強さ、探偵を見捨てない姿勢など、本当に気持ちがいい。登場人物それぞれの個性、キャラクターがしっかりと色付けされて描き切っていいるところも非常に好感が持てる。このあたりがシナリオの上手さも含めて最後まで飽きることなく見続けられる要因だと思う。ご都合主義だらけなんですけどね。

今作から見ても、人物相関なども難しくないので楽しめると思うが、やっぱりそこは前作を見ていない人は第1作から見てほしいと思う。第1作から見てこそ、さらなる探偵への感情移入ができるだろうし。

あと、エンドロール後まできっちりとみてほしい。最後の最後にどんでん返しがまっている。監督は今作で終わり、といっていたが、これが次回作への布石になるのだろう。(と、勝手に思ってみる)

 

原作は小説第1作の『探偵はバーにいる』であり、小説そのものも非常に読みやすく、面白い。

 ちなみに映画第1作目は小説第2巻『バーにかかってきた電話

 映画第2作目は小説第5作目の『探偵はひとりぼっち

 監督はこの第3作目でシリーズ終了、と考えていたそうだが、大泉洋いわく続けていきましょう!とのこと。2作目から3作目にかけて時間がかかっていることもあり、『探偵はBARにいる4』がつくられるとしたら4年くらい先になるのだろうか。

もし、そうなるとしたら原作は第6作目の『探偵は吹雪の果てに』が探偵の年代とかも含めて物語に合うのかもしれない。シリーズの中で一番面白い、との評判でもあるし。そういうことも含めて、次回作を大いに期待したい。

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